良かった作品 2020年11月
紹介 / 感想を書きます。
ダンピアのおいしい冒険
僕は知りたい、世界の全てを。17世紀。英国公認の海賊船に、博識かつ好奇心旺盛な探検家・ダンピアも乗船した──。未知の世界を食べて調べる、実在の人物と史実をもとにした海洋冒険飯漫画!
とにかく丁寧な漫画という印象があります。まだ見ぬ世界を目指す冒険譚であり、異文化交流、そして仲間同士の絆と、人と人との関係性を描いた話でもあるので、分かりやすい面白さがある。
ただ史実を描くだけでなく、はたまた過剰にドラマチックに描きすぎることもなく、淡々と上手いこと料理している漫画だと思った。絵もかわいくて好きです。
姑獲鳥の夏
東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。
民俗学・土着信仰・呪術要素を非常に上手く料理したミステリー小説。レイジングループを遊んでいるときに上記の要素が好きだなという気づきがあったので、京極作品に手を出してみるかと読んでみたらこれがめちゃくちゃ面白い。
最初こそ小難しいことを話しているだけで眠くなったりもしたが、後編の面白さが見事だった。文章が読みやすい、というのもかなり大きかったように思う。百鬼夜行シリーズ読んでいこうと思います。
羅小黒戦記
妖精と人間が、共存のための道を模索する物語。
とにかくおもしれ~最高アニメ映画です。中国のアニメ映画を見るのは初めてだったんですが、びっくりするほど良かった。気を衒った展開とかも無く王道一直線の話を最高のアニメーションで描ききっていた。
日本語吹き替え版だったのもあると思いますが、全体の雰囲気とかノリというか、ギャグの温度感とかにも全く違和感がなかった。前情報無かったら日本の映画だと思ってたかもしれない。以下はネタバレあり感想文。
白昼夢の青写真
今月のノベルゲーム枠。泣けるシナリオということで購入したのですが、実際に泣きゲーとしてかなり高水準だったと思います。やや設定過多なところはあったけども、常に続きが気になる展開でぐいぐい読ませてきました。
バラバラの物語が1つに繋がっていくやつが好き。各ヒロインとの恋愛描写をもメインシナリオに組み込んで、最終的に物語が一本道に収束するのも、ストーリーを重視するぞというこだわりを感じる。シナリオ別にOPEDあるのもかなり嬉しかった。エロゲのOP入りの瞬間が大好きなので・・・・・・。