仲間の在り方 -『この異世界で一番美しいものを探す旅』
なろう備忘録第28弾。
あらすじ: 異世界で一番美しいものを見つければ、この世界は諦める。 崩壊寸前の地球にて、それを起こした恐怖の怪物は気まぐれから主人公アオにそう約束した。それをきっかけに、魔法や精霊が存在する異世界に召喚されてしまう。 ひねくれもものアオは、これまでの人生のイタいトラウマを活かしつつ、異世界中を探しまわることになります。
大筋はスタンダートな異世界転生モノ。
カードを唱えて魔法を使う設定が物珍しい。この作品の特筆すべきところは常にパーティで行動しているところだろうか。離れ離れになる展開もかなりあるが、基本的には4人パーティでひとまとまり。結局最後まで4人パーティで仲間を固定していたのは個人的にとても好印象だった。
で、この彼ら4人パーティの在り方みたいなのがとても好きで。よくある異世界転生モノでの主人公の仲間の在り方ってこんな感じだと思うんです。
なんというか、主人公ありきで成り立っている関係とでもいいましょうか。こういうタイプの作品が需要あるのも分かりますし、実際に私もよく読みます。 そして、この作品の4人パーティの関係性はこう。
こういうタイプの関係性が好きすぎる。4人全員が主人公というか、パーティそのものが主人公というか...。アニメでいうと『氷菓』『灰と幻想のグリムガル』の登場人物たちが該当するだろうか。ハーレム系の作品でも、ヒロイン同士の仲が良い作品が好きだったり。サブキャラ同士がくっつく展開とかもとても好きなんですけど、なろうではそういうのは受けないっぽいのが残念。
随分脱線してしまいましたが、とにかく良い作品でした。是非是非。