『GJ部』感想
こんにちは。
今回は『GJ部』の感想やらを雑記していきます。個人的に『ゆゆ式』と肩を並べる日常モノの金字塔だと思っているこの作品。日常モノの到達点が、ここにある。
実はこの作品、リアルタイムで見たわけではなかった。当時ミーハーだった私は大変愚かなことに他のビッグタイトルに夢中で、こういうマイナー作品を愛でる気概は持っていなかったのだ。そしてまあ有名作品を一通り見終えた後は一風変わったマイナー作品に手を出してみたくなるわけで。
『GJ部』という作品自体は結構前から気になってはいたのだ。そこかしこでタイトルを見かけるということはなかったのだが、少数精鋭ながら熱心なファンが一定数いる印象を受ける。得てしてこういう作品は中毒性が高かったりするもので。まあ予想通りこの作品も例に漏れずという感じだった。
この作品を見終えて最初に出た感想は「ああ、まだこんな良作が埋もれていたのか」というものだった。日常モノとして最も大事な要素である『キャラクター』が完璧すぎるのだ。部長さん、紫音さん、恵ちゃんの3人がレジェンドすぎる。キャラさえ良ければもう何をやっても面白い。
ハーレム系の日常モノというジャンルも革新的な気がする。これもっとはやるべきじゃないだろうか。ただ延々と駄弁りイチャついたりするの、最高すぎないか。それでいてそれぞれのキャラの距離感が絶妙なんだ。この『GJ部』特有の雰囲気は一度ハマってしまうとなかなか抜け出せない。抜け出したいと思わないのも恐ろしいところだ。
一見はっちゃけた作品に見えてしまうが、その実作風は以外と真面目で落ちついている。見ていて疲れることはなく、ただただ幸せを享受することができる。
そしてこの作品で一番感動したのはなんといっても最終回。3年生の先輩の卒業を描いて終わるという日常作品の不文律を無視した型破りなモノであったのだが、コレが本当に良かった。本当に良かったんだ。そして流される神ED『走りだそう!』に合わせてこれまでの思い出の写真の数々がスライドショー形式で流れていく。こんなん泣くしかない。
作画良しキャラ良しストーリ良しの三拍子揃った、日常アニメの傑作でした。